理事長 挨拶

 私たちNPO法人メンタルコミュニケーションリサーチは、不登校・ひきこもり問題へ効果的な援助を届けることを目標に組織された非営利の団体です。

 

 2001年の設立時は一つの小さな支部から始まったこの団体も、2010年には4つの支部からなる比較的大きな団体へと成長することができました。また、2013年5月からは埼玉支部が立ち上がり、2014年度には北海道札幌支部の準備を行っているなど、さらに発展を続けています。


 これまでに確立されたのは、不登校・ひきこもり状態にある子どもや青年本人への訪問援助に加えて、家族への援助を並行して行っていくアプローチ方法です。特に、システム理論・コミュニケーション理論に基づく家族療法によって、訪問援助をより効果的なものとしていくアプローチは、この団体を象徴するオリジナリティとなりました。

 

 私自身、この団体の設立当初より、訪問支援や家族支援、事務運営や調査研究に携わらせていただき、団体が成長・発展していく過程を身近に感じることができました。そして我々団体の発展過程は、援助している子どもさんや、ご家族の変化や成長とも大いに重なるものでした。また、活動に携わるスタッフ自身も成長し、設立当初よりも幅広い相談に対応できる力がついてきたものと自負しております。設立当初は若いスタッフが中心でしたが、今では経験を積んだ臨床心理士が支援にあたるNPO法人として、他に類のない不登校・ひきこもり援助団体へと発展しています。

 

 しかしながら、まだまだすべての相談に対して、100%満足のいく援助を提供できるわけではありません。時に、なかなか良い変化が生じずに、一進一退の中ご家族とやきもきする思いを共有することもあります。このような援助者としての葛藤も、我々を活動に専念させる大いなる動機づけの一つとなります。「どのようにすればより効果的な援助を届けることができるか」。設立当初に掲げた目標を私たちはこれからも追い求めていきます。

 

 

 

NPO法人 メンタル コミュニケーション リサーチ

 理事長 齋藤暢一朗 

臨床心理士 博士(心理学)

 

 


【略歴】

現職:北海道大学保健センター 講師

   北海道札幌北高等学校スクールカウンセラー

首都大学東京大学院博士後期課程修了(博士(心理学))

臨床心理士

 

[心理専門職の経歴] 

○NPO法人メンタルコミュニケーションリサーチにて不登校・ひきこもり支援活動に従事。

○爽風会佐々木病院を経て社団コスモス会紫藤クリニック心理士として医療現場における臨床。

○小学校、中学校、高等学校のスクールカウンセラーとして教育現場における臨床。

○大学の学生相談室において青年期を対象とした相談業務に従事。

○母子生活支援施設において暴力被害を受けた子どもや母親へのカウンセリングを行う。

○札幌地方検察庁において司法面接アドバイザーとして協力。

 

[教育・研修講師の経歴] 

○北海道大学保健センター 講師

○東洋学園大学 非常勤講師

○山口福祉文化大学 非常講師

○ほかに、行政機関、看護学校、医療機関、教育機関、福祉機関、大学機関、民間支援機関等での研修講師を担当。

 

[著書(共著)]

「ひきこもり支援と家族の再生」家族心理学年報30号(金子書房)、「不登校の家庭での学習-訪問援助の現場から-」児童心理臨時増刊、「小学校スクールカウンセリング入門」(金子書房)、「社会構成主義のプラグマティズム」(金子書房)、「コミュニティ臨床への招待-つながりのなかでの心理臨床-」(新曜社)、「小児科診療ガイドライン-最新の診療指針-第2版」(総合医学社)ほか。

 

 ➢その他プロフィール