息子は“暴言”を吐くことで、“親から将来について問われ不安が高まる”という状況から離れることができています。
つまり、親にとって息子の“暴言”は問題行動ですが、息子にとっての“暴言”は良い結果(将来について問われることを阻止し、不安が高まらないで済む)を生み出すものとなっているわけです。
良い結果を生み出す行動である“暴言”は、益々増えてしまいます。
上記はあくまで一例ですが、本プログラムでは本人のある言動が続く理由について行動分析を使って理解することによって、タイミングや関わり方を考えられるようにしていきます。
不登校・ひきこもり状態の初期にはあった生活のルールが、時間の経過とともに曖昧になったり、守られなくなっていくことがあります。長期化すればするほど、その傾向は顕著となります。
生活のルールは、本人が葛藤して、変化や成長に至るための必要な土台です。本プログラムでは、どうして生活のルールを維持することが本人の葛藤に繋がるのかを学びます。そして、生活のルールを作るためにどのようにして本人と話し合うかを考えていきます。
不登校・ひきこもり状態が続くと、家族も心身ともに疲弊していきます。
いつまでこの状態が続くのか、どうしたらいいものか、考えれば考えるほど気持ちが沈んでしまいます。
暗い思いや辛い考えが続けば、なかなか良いコミュニケーションができなくなります。
どうすれば元気を維持できるのか、使える資源は何か、家族が元気になるとどのような良い影響があるのかを学んでいきます。
家族が元気でいるということは、相手を受容することへとつながります。
家族の健康を維持することで、継続的で安定的な支援が可能となります。