理事長 挨拶

 私たちNPO法人メンタルコミュニケーションリサーチは、こころの成長と回復を支える心理支援を通して社会貢献に取り組んでいる非営利の団体です。

 2000年の設立時は一つの小さな組織から始まったこの団体も、地域のニーズに応えるなかで東京、千葉、神奈川に支部を設立し、2013年には埼玉支部、2014年には北海道に札幌支部を設立して、地域の方々へ支援を届けております。

 これまでに確立されたのは、不登校・ひきこもり状態にある方のもとへ出向いて支援を届ける訪問支援と、ご家族の相談を並行して行っていくアプローチ方法です。特に、複数のサポーターが一つのチームとなってご家庭を支えることで支援を安全で効果的なものとしていくアプローチは、この団体を象徴するオリジナリティとなりました。

 そして、『やさしく守られた空間でこころの回復を支えたい』との長年の想いをこめて、東京と札幌にカウンセリングルームconnect (コネクト)を開室しました。高度なトラウマの心理療法も提供できる臨床心理士が在籍し、こころとからだの回復のお手伝いをさせていただいております。

 私自身、この団体の設立当初より、訪問支援や家族支援、事務運営や調査研究に携わらせていただき、団体が成長・発展していく過程を身近に感じてきました。そして我々が成長してきた過程は、支援させていただいている方々の成長とも大いに重なるものでした。

 設立から20年以上がたち、活動に携わるスタッフ自身も成長し、幅広い相談に対応できる力がついてきたものと自負しております。設立当初は若いスタッフが中心でしたが、今では経験を積んだ対人援助の専門職が支援にあたるNPO法人として、全国にも類のない組織へと発展することができました。

 しかしながら、まだまだすべての相談に対して、100%満足のいく支援を提供できているわけではありません。なかなか効果的な支援を届けられずに、一進一退のなかでやきもきする思いを抱えることもあります。このような支援者としての葛藤も、我々を活動に専念させる大いなる動機づけの一つです。

 「どのようにすればより効果的な援助を届けることができるか」。ポストコロナの時代へと転換していくなかでも、設立当初に掲げた目標を私たちはこれからも追い求めていきます。

NPO法人 メンタルコミュニケーションリサーチ 理事長 齋藤暢一朗

【略歴】

  • 現職:北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理専攻 准教授
  • 博士(心理学)
  • 臨床心理士・公認心理師
 [心理専門職の経歴] 
  • NPO法人メンタルコミュニケーションリサーチにて不登校・ひきこもり支援活動に従事。
  • 爽風会佐々木病院を経て社団コスモス会紫藤クリニック心理士として医療現場における臨床。
  • 小学校、中学校、高等学校のスクールカウンセラーとして教育現場における臨床。
  • 大学の学生相談室において青年期を対象とした相談業務に従事。
  • 母子生活支援施設において暴力被害を受けた子どもや母親へのカウンセリングを行う。
  • 札幌地方検察庁において司法面接アドバイザーとして協力。
  • 日本臨床心理士会 ひきこもり対策専門委員
  • 北海道臨床心理士会ひきこもり領域担当理事
  • 北海道大学学生相談総合センター副センター長(~2021年3月)を経て現職
 [教育・研修講師の経歴] 
  • 北海道大学 
  • 札幌学院大学 非常勤講師
  • 沖縄国際大学 非常勤講師
  • 放送大学 非常勤講師
  • 東洋学園大学 非常勤講師
  • 山口福祉文化大学 非常講師
  • ほかに、学術団体、自治体、心理職能団体、医療職能団体、医療機関、教育機関、福祉機関、大学機関、民間支援機関等での研修や講演の講師を担当。
 [著書(共著)]
  • 「ひきこもりの心理支援-心理職のための支援・介入ガイドライン」(金剛出版)
  • 「トラウマセラピーのアセスメントハンドブック」(星和書店)
  • 「ひきこもり支援と家族の再生」家族心理学年報30号(金子書房)
  • 「不登校の家庭での学習-訪問援助の現場から-」児童心理臨時増刊
  • 「小学校スクールカウンセリング入門」(金子書房)
  • 「社会構成主義のプラグマティズム」(金子書房)
  • 「コミュニティ臨床への招待-つながりのなかでの心理臨床-」(新曜社)
  • 「小児科診療ガイドライン-最新の診療指針-第2版」(総合医学社)
  • 「学生相談ハンドブック 新訂版」(学苑社)
  • 「心理学概論」(ミネルヴァ書房)、ほか。

 ➢その他プロフィール (外部リンク)