メタ認知トレーニング研究会(MCT研究会)

 

 MCT研究会は、2016年度にMCT-Jの承諾を得て、MCR内に組織編成されました。不登校、ひきこもり支援にMCTを活用できるように研究活動を行います。不登校ひきこもり回復期、予防介入支援でのMCT活用を目指します。

 

 

【メタ認知トレーニングとは】

 メタ認知トレーニング(Metacognitive training:MCT)は、2007 年にドイツ、ハンブルク大学の Moritz教授が考案した心理的アプローチ方法の一つです。 “考え方の癖”によって、わずかな情報から結論に飛躍したり、誤った記憶に過度に固執するなどの誤った物事の捉え方の癖を減らすためのトレーニングです。その内容は、心理学的メカニズムの説明と、楽しみながら学ぶことができる話し合いをするものとなっています。MCTは、学校現場でも活用されています。誰もがある物事の捉え方の癖を減らすMCT は、様々な分野で幅広く活用されるようになっています。

 

 

―MCT の内容ー

 ① 帰属(物事の原因帰属先を考える)

 ② 結論への飛躍 Ⅰ(根拠が十分に無いにも関わらず物事を決めつけてはいけない)

 ③ 思い込みを変えよう (強い思い込みを改善する)

 ④ 共感すること Ⅰ(こころの理論―相手の立場に立って考えるー)

 ⑤ 記憶(記憶への過信を知る)

 ⑥ 共感すること Ⅱ(こころの理論―自分の知らない場面での相手の行動は知る由もないー)

 ⑦ 結論への飛躍 Ⅱ(根拠が十分に無いにもかかわらず物事を決めつけてはいけない)

 ⑧ 自尊心と気分(抑うつ的思考スタイルによって自尊心は低下する)  

 

 

MCT は上記のように8つの内容があります。まず、物事や状況の把握を正しく捉えるために『帰属』『記 憶』『共感』が基本となります。物事の状況や把握が正しく捉えられないことで起き易くなるものが『結論へ の飛躍』です。そして、主観的な『思い込み』が生じることとなります。MCTが全内容を通して強調していることは、『人は間違えるのが当然』『間違いに気付いて考えを修正する』『間違いに気付いて修正するためには人に相談したりよく観察するなどして情報を多く集める』ということです。また、MCT で最も重要な特徴は、“人は時に状況把握も曖昧になるし、結論へ飛躍してとんでもないことを思い込んで、自分はダメ人間に違いないと自信がなくなるものだ”という前提で、それに気づいて修正していく必要性を強調しているところにあります。決して、“正しく状況把握をしましょう、結論へ飛躍したり思い込んだりしてはいけません、自信をなくさないようにしましょう”という視点だけではないところが新しい心理的アプローチ方法のひとつとして注目されています。

 

M-Net MCT-J Network

 

 

【2017年度 構成員】

森美栄子 (千葉支部)

田原直久 (千葉支部)

新屋恭子 (千葉支部)

蓮見篤史 (千葉支部)

髙橋美緒 (横浜支部)

早川歩  (東京支部)

深谷篤史 (埼玉支部)

田村一明 (埼玉支部)

 

 【MCRでのMCTの実施】

 MCRでは、東京都立砂川高校に在籍する生徒さんに対して、MCTを参考にしたプログラムを実施しています。詳しくは砂川高校連携事業をご覧ください。