プログラム内容

MCRひきこもり家族支援教室とは

NPO法人メンタルコミュニケーションリサーチでは、長期化したひきこもり事例を支援を実践するために、臨床心理士を中心とした専門家が家族支援教室を立ち上げました。

 

“長期化したひきこもり問題を改善するには何が必要か”を研究した結果を集約し、家族療法と認知行動療法を統合したプログラムを編成しました。

 

問題に対する対処行動に着目すること、問題を巡るやりとりに着目すること、問題に家族が振り回されず距離をとるための具体的方法の習得により、問題改善へと導きます。

 

特に、長期化した事例への効果が期待できます。

 

家族支援教室の特徴は、以下の3点です。

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① 行動機能分析を用いたひきこもりの理解

自宅から一歩も外出しない18歳の息子。

親御さんは心配して声をかけます。

「ねぇ、もう高校3年生でしょう?将来のどうするの?大学?専門学校??就職は無理でしょう?」

「ちょっと!聞いているの?いい加減にしなさいよ!!」

すると息子「うるさい!!いつもそうやって怒鳴るんだ。馬鹿野郎!!」

 

困った親御さん「また始まった。息子が怒鳴りだしたら手がつけられない。暴力を振るっても困るし。」

「ここは、そうっとして、本人が話すまで待とう。」と、そっとドアを閉めます。

 

さて、この状況、一体何が起きているのでしょうか。

 

ここで考える問題行動は息子の“暴言”です。

親御さんの声かけによって、いつも同じように息子は“暴言”を吐きます。

 

ではなぜ“暴言”が続くのか。

行動機能分析で考えてみましょう。

息子は“暴言”を吐くことで、“親御さんから将来について問われ不安が高まる”という状況から逃れることができています。

 

つまり、親御さんにとって息子の“暴言”は問題行動ですが、息子にとっての“暴言”は良い結果(将来について問われることを阻止し、不安が高まらないで済む)を生み出す武器となっているわけです。

 

良い結果を生み出す武器である“暴言”は、益々増えてしまいます。

 

家族支援教室では「問題が起こった原因」ではなく、「問題が維持される理由」について行動機能分析を用いて理解します。

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② 家庭内コミュニケーションに着目したひきこもりの理解

親御さんは「息子が学校に行かないからうるさく言わざるを得ない。」と考えます。

一方、息子は「親が怒鳴るから益々学校に行く気が失せる。」と考えます。

家族支援教室では「原因があるから結果がある」という直線的な考え方ではなく、「やり取りは全て円環的にまわっている」「結果も原因になりうる」という視点で、相互作用に着目します。

 

行動機能分析で問題行動が維持されている要因を理解したら、次のステップに進みます。

問題行動を維持させないためのコミュニケーションを相互作用の視点を用いて検討します。

 

家族メンバーそれぞれの言動が、他の家族メンバーに影響を及ぼしているのです。

 

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③ 家族の生活の質を最優先に考えた支援

ひきこもりの家族メンバーが存在すると、その問題が全てであるように感じるものです。

いつまでこの状態が続くのか、どうしたらいいものか、考えれば考えるほど気持ちが沈んでしまいます。

 

家族内コミュニケーションが理解できたら、次のステップへ。

 

暗い思いや辛い考えでは、なかなか良いコミュニケーションが生まれません。

どうすれば元気を維持できるのか、使える資源は何か、その結果家族にどのような影響があるか検討します。

 

家族が元気でいるということは、相手を受容することへとつながります。

家族の健康を維持することで、継続的で安定的な支援が可能となります。

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お申し込み・問い合わせ先

代表:NPO法人メンタルコミュニケーションリサーチ理事長

齋藤 暢一朗

ー北海道大学(専任講師) 臨床心理士 博士(心理学)ー

メール:mcr.fcbt@gmail.com 電話:080-9035-2009